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日本人の日本人による日本人のための映画/『シン・ゴジラ』

 各所で話題の『シン・ゴジラ』を観てきました。

 立川での爆音上映。初の爆音体験も相まって素晴らしい鑑賞ができました。
 間違いなく、今まで観てきた映画において最高の体験をさせてもらい、衝撃を受け、呆然としたまま今に至ります。
 『シン・ゴジラ』について、誰かに説明しようとすれば僕は「やばかったです」「すごいです」「とにかく観てください」の三つしかほとんど口にできない。
 ネタバレを避けたいというのが一番の理由で、これはネタバレによる話の流れの事前把握を避けるということではなく、リアルタイムで事態を認識していく楽しさ、スリル、スピード感を損ないたくないためです。
 それほどにこの映画は「その時・そこで起きている」感が強い。凄まじい。
 映画館を出て薄暗くなり始めた立川の街にゴジラの陰も破壊の後も見つけられなかった時に違和感を抱いたほど。自衛隊機が市街をすり抜けて進行していく際に「自衛隊は優秀だなあ、東京市街での運用は初めてだろうにこうもスムーズに運転できるのだから」と考えた直後「いや、これは映画だった、現実じゃなかった」と気が付いたほどでした。

 実はこの頭の悪い三つの言葉でしか表せない感想も、それぞれに意味があり、
「やばかったです」というのは「映画の中で起きていることの凄まじさが想像以上にやばい」ということで、
「すごいです」というのは「現代の邦画でここまでのクオリティの作品が完成したことがすごい」という意味で、
「とにかく観てください」というのは「映像を目撃した時の衝撃が凄まじいので、とにもかくにも観ないとその点が伝わらない」ということなのです。


 感想を簡単に言うならば、本当にこれは「日本人の日本人による日本人のための空想科学超大作映画」であり、我々日本人がずっと観たかった映画だと思う。
 ツイッターでは『インデペンデンス・デイ』に言及したけども、アメリカ人にとっての『インデペンデンス・デイ』が日本人にとっての『シン・ゴジラ』になっていくのだろうと思った。

 これはジャンルに関わらず日本の映画界として渇望していた映画だったんじゃないだろうか。

 有名俳優を起用しながら、いわゆるスターやアイドルの力に頼り切らないキャスティング。
ある意味で射程が狭いと思われていた「怪獣映画」にこれだけの人を動員した作品そのものの魅力。
いわゆる「絵空事」でありながら細部まで作り込むことによりそれを現実へとひきよせた制作陣の努力。

日本映画不振の原因をことごとくつぶし、実現させていってくれた。まさに快挙ともいえる作品。
日本のエンターテイメント、日本の映画はまだまだやれるのだと思い知らせてくれた。素晴らしい作品。

『シン・ゴジラ』について語る言葉は尽きることがなく、みんなそれぞれに思うところがある。何故かと言われればこの映画が「どこかで起きている、誰かの考えた絵空事」ではなく、「誰もが考えるような出来事が自分が居るすぐそこで起きているというリアリティのある虚構」だからだと思う。
 これは我々の物語だ。ハリウッド超大作でも、漫画や小説世界の実写化でもなく
我々の現実と少しずれてはいるがすぐそこに存在している物語だ。
 だからみんながこの映画に揺さぶられ、語ってしまう。
 すごいことであり、そしてこれが映画というものの底力なのだと思う。
 この映画を今の東京でリアルタイムで見ることができて本当に良かった。
 


 ということで僕も色々語りたいことはあるので、それはまた別にまとめようかと思います。
 もう一回観たいなあ。
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